以前、駒場東邦と海城の過去問を解いたと書きました。
今小4なのですが、理科と社会に関して今取り組んでいるSAPIXテキストの内容が駒場東邦や海城の過去問と明らかに異なっています。
知らない人はSAPIXテキストで誤解する可能性もあるためここに記載します。
SAPIXテキストの内容は?
SAPIX小4の理科・社会の内容はほぼ知識問題です。
星座を覚えたり地図記号を覚えたり、求められるのはほとんど知識力。
初見組は膨大な量を覚えないといけないので時間はかかりますが、時間をかけさえすればある程度の点数を確保できる内容になっています。
過去問の内容は?
駒場東邦と海城の過去問の内容は、知識と思考力の複合でした。
知識だけでもNGで、ある程度の思考力を備えないと合格できない内容。
個人的には理科と社会という題材を利用して思考力を試している問題と受け止めました。
私が自己採点で海城には合格したかなーという感触だったのも、知識がなくても思考力で戦えたからです。
このギャップの理由は?
これはSAPIXでも言及していますが、知識力をベースに思考力が問われているのが今の中学受験だからです。
どんな物事にも思考するためには前提として知識が必要です。
たとえば「月の満ち欠けの周期と公転の周期が異なる理由を答えなさい」という問題があった場合、ベースとして自転と公転の知識が必要です。
自転と公転の知識がないのに、月の満ち欠けの周期と公転の周期が違う理由なんて考えられません。
つまり学ぶ順序は知識→思考であるため、始めたばかりの小4理科社会がほぼ知識問題になるのはある意味当然です。
言い換えると、理科と社会の本当の中学受験対策が始まるのはまだまだ先となります(特に対難関校)。
まとめ
今回はSAPIXの理科と社会のテキストと過去問のギャップを書いてみました。
中学受験の理科社会の過去問が知識よりもむしろ思考力を重視していたのに、小4SAPIXだとほぼ知識問題だったらというのが大きなギャップでした。
しかしこれは学ぶ順序が知識→思考であることが要因であり、始めたばかりの小4理科社会がほぼ知識問題になるのはある意味当然であると述べました。
暗記ばかりでげんなりしている親御さん、今は単に知識を習得する時期に過ぎませんのでご安心を。
今の中学受験はどんどん思考力を問う形に変化しています。
小4の段階で点数が取れて安堵している親御さん、理科社会の本格的な中学受験対策はまだ始まっていませんので少しも気を抜くことはできません。
ウソだと思ったら一度海城の社会の過去問を見てみてください。
ビビりますよ。
そして現状で理科社会の点数が取れていないお子さんをお持ちの親御さん、思考するためにはベースとして知識が必ず必要ですので、私と一緒に頑張っていきましょー(泣)
理科社会のSAPIX偏差値が45前後の子供を持つ父親より。
では理系パパでした。