以前駒場東邦と海城の過去問を解いたときにわかったことがあります。
それは思った以上に入試問題に特徴が表れているということです。
そこで今回は「解答用紙を見ただけで開成か麻布かわかる説」を唱え、実際に検証してみたいと思います。
- 王道の開成、思考力の麻布
- 【算数】どちらが開成でどちらが麻布?
- 【国語】どちらが開成でどちらが麻布?
- 【理科】どちらが開成でどちらが麻布?
- 【社会】どちらが開成でどちらが麻布?
- 説は立証できた?
- まとめ
王道の開成、思考力の麻布
学校は開成と麻布を選びました。
これはある程度の知識も求められる王道の開成と思考力の麻布というわかりやすい構図になりそうだったからです。
以前解いた駒場東邦と海城ですらかなりの違いがありましたので、あっさりと説立証といきたいところです。
【算数】どちらが開成でどちらが麻布?
では早速始めます。
まずは算数からです。
どちらが開成で、どちらが麻布でしょうか?
- 解答用紙1
- 解答用紙2
なお解答用紙2は問題と解答欄が入り混じっていることから問題文をグレーアウトしています。
皆さんすぐにわかりましたか?
正解は
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解答用紙1が開成で、解答用紙2が麻布です!
これはちょっと難しいかもしれないですね。
開成の解答用紙が空欄だらけでシンプルなのですが、これはちゃんと途中式を書いて部分点をしっかりと稼ぐ必要があることを示唆しています。
【国語】どちらが開成でどちらが麻布?
続いて国語です。
- 解答用紙1
- 解答用紙2
こちらはどうでしょうか?
正解は
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解答用紙1が麻布で、解答用紙2が開成です!
これは難しい!
最初に知識問題があることが開成とわかる唯一のポイントかもしれません。
どちらの学校も記述力が求められる問題になっていることが明白ですね。
【理科】どちらが開成でどちらが麻布?
続いて理科です。
- 解答用紙1
- 解答用紙2
こちらはいかがですか?
正解は
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解答用紙1が麻布で、解答用紙2が開成です!
これは一見難しいようで意外とヒントは出ています。
麻布の方が解答欄が長い(空白が多い)ものが多いですよね。
これは理由や考え方を書く問題であることが想定され、確認したところ実際にそのような問題でした。
つまり、麻布の方が思考力が求められる問題が多いということが解答用紙から予想できます。
【社会】どちらが開成でどちらが麻布?
最後に社会です。
- 解答用紙1
- 解答用紙2
こちらはどうでしょうか?
正解は
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解答用紙1が開成で、解答用紙2が麻布です!
これは分かりやすいですね!
知識問題の開成に対し、社会を題材に思考力が問われる麻布の構造です。
ここまで来ると麻布の社会は一問でも知識問題があるのかと確認したところ、ちょっとだけありました。ほんのちょっとだけ。
説は立証できた?
説は立証できたとなると微妙ですね。
私の場合は算数は外れて(開成の解答用紙を麻布だと思った)、それ以外は当てたという感じです。
正直もう少しわかりやすいと思っていたのですが、明確にわかるのが社会くらいでしたね。。
今回は説立証ならずで結論付けたいと思います。
まとめ
今回は「解答用紙を見ただけで開成か麻布かわかる説」を唱え、検証してみました。
結論としては説立証とならず、各々特徴はあるものの解答用紙だけで判断できるほど内容が著しく異なっているとまでは言えませんでした。
ここから言えることは以下です。
- どこの学校を目指すにしろまずは地力をつけることが必要
- とは言え必要な能力(知識、記述力など)が各校で異なるため、志望校用の対策を進めていくことも必須
個人的に印象に残ったのは開成の算数の解答用紙。
あれだけシンプルな解答用紙ということは、開成は算数の問題自体に相当の自信があるはずです。
(途中式で合否のフィルタリングすることが必要であるため、問題の質および構造に自信がないとあんな問題は出せない)
では理系パパでした。