理系パパの中学受験始めました

公立高校→旧帝大出身の理系パパによる中学受験奮闘記です。2027年度受験予定

【中学受験】リカバリはどれだけ困難?

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中学受験で成績が振るわない場合、リカバリ(巻き返し)はどのくらい大変でしょうか?

あまり苦労した記憶の無い高学歴パパママはちょっと頑張ればすぐに巻き返せると思っていないでしょうか?

今回はこのリカバリの困難さについて多少理系的な観点を交えて語ってみたいと思います。

 

中学受験のリカバリは自転車の漕ぎ出しと一緒?

自転車を漕ぐときに一番大変なのはいつでしょうか?

言うまでもなく漕ぎ出しですよね。

では、なぜ漕ぎ出しの時が一番大変なのでしょうか?

理系的な言い方をすると、自転車の漕ぎ出し時は大きなトルクが必要になるから大変なのです。

この自転車の漕ぎ出しの大変さと中学受験のリカバリの大変さが振る舞いとして本当に似ています。

目標とする成績が良いほど勉強量が必要とは限らないのです。

 

真の意味で勉強量が必要な時は?

もしお子さんが好成績で今の成績をキープするだけの場合、勉強量はどのくらい必要でしょうか?

おそらく人並みに勉強していればある程度成績をキープできると思います。

一方で成績が振るわずにリカバリする場合、相当気合を入れて勉強し直す必要があります。

実はこの振る舞いは先ほど自転車の例と同じです。

自転車も速度を保持する場合はそこまで力はいりませんが、漕ぎ出し時や速度を上げる場合には足に力を入れる必要があります。

理系的に言うと出力とトルクの関係になりますが、細かい話なので今回は割愛します。

いうなれば成績が目標車速で、勉強量が漕ぎ出し時の力です。

自転車の漕ぎ出し時に最も力が必要なのは目標車速が速いからではなく、目標車速と現車速のギャップが大きいからです。

※正確にはギャップが大きいのに早く目標値に追随しようとして力が必要になる

中学受験も同様で、本当の意味で勉強量が必要なのは目標とする成績が高いときではなく目標とする成績と今の成績にギャップがあるときに他なりません。

つまり、本当に勉強量が必要なのは今回のテーマであるリカバリ時です

 

リカバリにどのくらい勉強量が必要?(定性的)

一応理系なので式を用いて必要な勉強量を表現してみました。

F=ma

Force = Torque / Radius

フィードバック制御(トルクリミテーション処理あり)を利用し、さきほどの成績と勉強量をエクセルで表現してみました。

以下の様に計算式だけを用いてグラフを記載していますが、定性的な振る舞いとして見ていただければと思います。

 

まず一般的なお子さんのケースです。

もしお子さんがすでに30の成績を達成しており、次のテストまでに50の成績に到達すればいいのであれば多少の強度を持って勉強すれば事足ります。

↓成績

↓勉強量

 

しかしリカバリが必要なお子さんのケースは全く異なります。

成績0のお子さんが、同じように50の成績まで一気にリカバリしなければならない場合に必要な勉強量はこのようになります。

↓成績(オレンジ)

↓勉強量(オレンジ)

これは私が作為的に作成したグラフではなく、あくまでも計算式によって導出されたものです。

到達する成績が全く同じだったとしても、今の成績が違うだけで必要な勉強量はこれだけ違ってくるのです。

これが私がリカバリを大変(困難)だと言っている理由であり、自転車で年長娘を送迎するたびに感じていることです(笑)

 

まとめ

今回は中学受験のリカバリの困難さについて多少理系的な観点を用いて説明してみました。

なぜこんな記事を書いたかというと、今まさにうちの小4息子がリカバリ中だからです(笑)

一週間の勉強時間を『暫定的』に20時間としているのも、「悪いけど、『今は』ちょっと頑張るよ」と息子に説明しているのもこの出力とトルクの関係が自分の脳裏にあるからです。

リカバリ期間はどうしても勉強量を増やす必要はありますが、自転車の漕ぎ出し時のように基本的にはずっと続く負荷にはなりません。

一方でリカバリ期間である限り、ある程度の覚悟を持って勉強に取り組む必要があります。

実はママチャリがロードバイクに勝負を仕掛けていて恒久的に上記の負荷が必要と発覚する可能性もありますが、まあその時はその時で色々考えたいと思います(-_-;)

 

では理系パパでした。