理系パパの中学受験始めました

公立高校→旧帝大出身の理系パパによる中学受験奮闘記です。2027年度受験予定

ゆる受験に感じる違和感

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皆さん「ゆる受験」という言葉を聞いたことがありますか?

私は中学受験を調べていくうちにこの言葉に時々たどり着くことがありました。

 

中学受験の世界に本当に「ゆる受験」なんてものは存在するのでしょうか?

 

ゆる受験の定義とは?

調べたところ、結構定義はあいまいでした。

いずれにせよ各人が「ゆるい受験(緩い対策で合格できる受験)」と考えている基準と思ってもらえれば大丈夫です。

 

偏差値50以下なら楽に合格できる?

以前偏差値50未満の私立中学に行く意味ある?という記事を出しました。

k-e-n-j-i.hatenablog.com

詳細はリンク先を確認いただきたいのですが、中学偏差値45以下でも高校偏差値では60以上の立派な難関校になります。

 

必須ではない中学受験にわざわざ挑む群集なので、高校受験とは母集団がまったく異なります。

 

偏差値50以下だったらゆるい受験でも合格できるというのは違和感でしかありません。

 

「ゆる受験」は客寄せパンダ

実は「ゆる受験」を検索してもらえばわかりますが、ほぼ誰も「ゆるい受験」とは言っていません。

親子で疲弊しない程度と述べておきながら、期間が短い場合はある程度覚悟をもってやる必要があるとすら言及しています。

 

わかりやすいように登山で例えます。

ゆる受験の志望校は首都模試60以下(四谷大塚偏差値約47以下)なので、狙う山(志望校)は低いです。

でもゆる受験の定義を思い出してみてください。

登山(受験)期間は2年だったり、極端だと1年だったりしましたよね?

そこで横軸を受験期間、縦軸を難易度で表現してみます。

確かに難易度は低いですが、何かおかしくありませんか?

狙う学校は確かに中堅校かもしれませんが、日々の頑張りは難関校とそれほど変わらない可能性が多分にあるのです。
一年しか残されていないとむしろ下手な難関校より頑張り度は多く求められるかもしれません。

 

結論から言ってしまえばゆる受験は中学受験がハードルが高いと思っている家庭を誘導するための客寄せパンダです。

私もやれそうかな、やってみようかなと思わせるためにあえて「ゆる受験」などと甘い言葉を使っているのです。

ある意味ブランディングに長けているとも言えます。

 

受験はザ・競争

受験というのは限られた枠を奪い合う今時珍しいザ・競争です。

基準を満たせば合格できる英検や資格とは異なり、誰かが不合格とならなければ自分が合格することはできません。

 

私は一浪して旧帝大と早稲田に合格しましたが、あまり勉強せずに臨んだ現役時代の東京理科大とMARCHは落ちました。

当たり前ですがちゃんと勉強しないと合格なんてもぎ取れません。

 

必ずしも「ガチ受験」にする必要はありませんが、ザ・競争の世界で少しでも油断を生みそうな「ゆる受験」なんて言葉を使うのはあまりにも危険です。

 

まとめ

今回はゆる受験に感じる違和感を記事にしてみました。

個人的にはこれから中学受験はどんどんすそ野を広げていくと思っていますが、その受け入れ口を「ゆる受験」と言ってしまうのはいうのはあまりにも危険だと考えています。

高校受験や大学受験で「ゆる受験」なんて生易しい言葉を聞いたことがありますか?

つまりはそういうことです。

楽して合格できるほど、世の中は上手くできていません。

 

では理系パパでした。

↓ゆる受験で本が出てるのね。。繰り返しますがブランディングですよ、この言葉