以前SAPIXと四谷大塚の偏差値を比較する記事を書きました。
しかし偏差値は裏では人数分布というものを内包しており、50から52に上がるのと、60から62に上がるのとでは追い抜くのに必要な人数に差が出てきます。
SAPIXのコース分けで、偏差値50前後だと少しの点数差でコースが昇降するのはまさにこの人数分布が理由です。
そこで今回は偏差値に対する人数分布をプロットし、SAPIXと四谷大塚を比較してみました。
↓過去記事
前提条件
例のごとく、偏差値に対する人数分布は正規分布に基づいているものと仮定しています。
そして、偏差値とは平均50,標準偏差10となる値ですので、あとはつらつらと確率密度関数に数値をぶち込むだけです。
↓引用:Wikipedia
↓あとは計算するだけ
はじめに言っている通り偏差値換算は過去記事に基づいています。
SAPIX偏差値を基にした比較結果は?
まずはSAPIX偏差値を基にして比較してみます。
ここでわかることは以下です。
SAPIX生がテストでSAPIX偏差値40をたたき出したとしても悲観する必要はなく、まだまだ中学受験のボリュームゾーンだったりします。
また、SAPIX偏差値45前後で人数分布がクロスしてくるので、ここを常時下回ってくるとSAPIXテキストのうま味が低下してくる可能性があると言えるかもしれません。
四谷大塚偏差値を基にした比較結果は?
続いて四谷大塚偏差値を基にします。
ここでわかることは以下です。
四谷大塚生がテストで四谷大塚偏差値60をたたき出したとしてもSAPIXのボリュームゾーンなので、まだまだ油断はできません。
また、四谷大塚偏差値55前後で人数分布がクロスしてくるので、ここを常時上回る生徒はSAPIXでも十分戦えるレベルにあると言えるかもしれません。
高校偏差値を追加すると?
しかし、ここに過去記事を利用して高校偏差値を追加すると別の視点が追加されます。
これまではSAPIX偏差値と四谷大塚偏差値を比較してきましたが、そもそも四谷大塚の偏差値が40だったとしても高校受験層としては十分優秀です。
つまり中学受験の時点で特殊な世界に片足を突っ込んでいるため、四谷大塚はまだしもSAPIXという極端な集団の話は基本的には話半分で聞いていたほうが良いと考えられます(精神衛生上)。
※今回分布をプロットしてみてわかったが、ニッチすぎて低偏差値帯の中学受験に対する高校偏差値の振る舞いがまあまあ怪しいことになっている。
私のブログ情報もあまり信用しないほうがいいです(笑)
↓過去記事
まとめ
今回はSAPIXと四谷大塚の偏差値人数分布を比較してみました。
想定していたより面白い結果にはなりませんでしたが、そもそも中学受験、そしてSAPIXが特殊すぎるためブログ界隈の情報も話半分で聞いておきましょう、が結論ですかね。。。
改めて思うけど、やはりちょっとすごい世界だよなー
では理系パパでした。