皆さんは勉強の量と質どちらが大事だと思いますか?
もちろん両方大事であることは明白だと思いますが、では量と質どちらの方がより成績に影響すると思いますか?
今回は全国の調査結果がありましたのでそこから考察してみたいと思います。
東京大学とベネッセが「子どもの生活と学び」を毎年調査している
東京大学とベネッセが2014年1月から「子どもの生活と学び」の実態を明らかにする共同研究プロジェクトを実施しています。
↓ホームページ
↓引用:子どもの生活と学びに関する親子調査 2022
これにより子供の生活の学びにかかわる意識が実態を詳細に捉えることができるだけでなく、どの項目がより成績に影響するのかが実は明確になっています。
調査結果は?
では早速調査結果です。
↓引用:子どもの生活と学びに関する親子調査 2022
相関係数というのは2つのデータの関係の強さを示す指数です。
値が大きいほど相関関係が強いということになります。
この各種相関関係から成績を上げるには量と質がどちらが大事かを考察していきます。
量より質が大事?
まずは一般的な話として小4~高3生全体で考察していきます。
学習意欲/質(学習方法)/量(学習時間)で最も成績に相関関係があったのは質であるという調査結果になりました。
これは個人的には驚きで、量をこなすことによって質も徐々に向上していき成績も伸びるものだと思っていました。
極端なことを言うと意欲すらもなくただ淡々と勉強するだけ、それが自分の考えでした。
この質(学習方法)と強い相関関係が見られたのが意欲です。
意欲が高いと工夫して質が上がるのか、質を高めると結果として意欲も増すのか不明ですが、いずれにせよ意欲と質のループを回すことが成績アップの近道ということは言えるかと思います。
中学受験に関しては少し異なる傾向が?
さらに中学受験層に限ると違った傾向が現れます。
質(学習方法)が依然としてトップであるもの、成績に対する量(学習時間)の相関関係が明らかに強くなっています。
これはまだまだ未熟な小学生は質を上げるといっても限界があり、時間も確保していかないと成績アップにつながりにくいということなのかなと思います。
ただこれも腑に落ちないのですが、量(学習時間)は質(学習方法)と意欲にあまり相関していません。
量をこなしていくうちに質も上がり、成績が上がっていくというのが自分の感覚なのですが。。
中学受験では意欲と質の好循環ループを回しつつ、一定以上の量を確保することが成績アップの近道だと考えられます。
まとめ
今回は勉強の量と質どちらが大事?ということで、東京大学とベネッセが実施している「子どもの生活と学び」調査結果をもとに考察していきました。
わかったことは
- 一般的に量より質が大事。質と意欲に強い相関関係がある
- 中学受験層になると量も大事
- 中学受験では意欲と質の好循環ループを回しつつ、一定以上の量を確保することが成績アップの近道
では今回の調査結果を踏まえて中学受験にどう生かすかということですが、個人的には以下にしようと考えています。
- 意欲
- できる限りWhat(知識)を詰め込むのではなくWhy/How(なぜどのように)を大切にする
- 適切な目標(ゴール)を設定する
- 質
- 塾の助けを借りる
- 量
- やるしかない(意欲も質も量アップの手助けにならないとのこと)
ここは各々のご家庭で色々検討してみるのがいいかと思います。
では理系パパでした。